土木作業の本質を知ろう!資格についてもご紹介

土木作業員が行う仕事には土木業務や機械士工業務、監督責任者などがあります。ほかに土木作業において関わりのある資格や免許が存在しているので、さまざまな角度から土木作業員を目指せます。

 

1. 土木作業とは

土木作業は「建設であり建築ではない」ことが前提です。道路・トンネルの工事・河川・海岸・ダム・橋・土地区画整備・水道などを作ったり修繕したりすることを土木工事といい、これは建設に当たります。一方、建築とは建物を土台から造ること、その技法や技術のことを指します。似ている言葉ですが、扱っている現場とその作業がまったく異なることがおわかりになるのではないでしょうか。

 

2. 土木作業で使える資格

土木作業員は資格がなくてもできる仕事ですが、専門的な技術を必要とする場合は大型自動車免許と複合して資格を持っておくことが大切です。

2-1. 土木施工管理技士

土木作業における監督責任者のことを指します。監督責任者はこの土木施工管理技士1級と2級を所持しており、実務経験が豊富にあることが受験の条件になります。

2-2. 建設機械施工技士

ショベルカーやクレーンなどの重機を使って現場の材料の運搬などの機械士工業務をこなす人です。作業を円滑に行うための重機ですが、怪我や事故の危険性が高まるため、テクニックとともに集中力のある方でしたらおすすめの資格です。

2-3. コンクリート技士

コンクリート技士とはコンクリートの製造や施工、検査や管理全般において、技術的業務を行うための知識やスキルを習得した技術者のことをいいます。そのコンクリート技士の上級にあたる資格がコンクリート主任技士です。コンクリート技士は主に実務を、コンクリート主任技士は主に管理や指導を担います。

公益社団法人日本コンクリート工学会で管轄されている資格ですが、これとは別にコンクリート診断士という資格もあります。主にコンクリートの調査・診断・維持管理をすることが仕事ですが、補修設計やリニューアル工事が増えているので、設計や施工に従事する技術者にも非常に注目されている資格です。

就職先として土木構造物の保守管理職やコンクリート試験員があり、セメントからコンクリートまで多様化・複雑化しているため、非常に貴重な人材となりつつあります。

2-4. 地すべり防止工事士

地すべり防止工事士は、国土固有の地形・地質・気象条件から誘発される、地すべり等の斜面災害の予防と対策を行う土木作業員の安全と国土を守る役割を果たしています。一般社団法人斜面防災対策技術協会が実施する国土交通大臣の登録地すべり防止工事試験に合格し、決められた手続きによって協会に登録することで資格を取得できます。

2-5. 地質調査技士

地質調査技士は、現場でボーリングや各種計測・試験を行うための知識と技術が必要な資格です。ボーリング作業など地質調査の実務経験が必要なので、働きながら取得することが多い資格です。

資格の登録期間は5年間で、登録更新講習会で受講するか、登録更新講習会を受講する代わりにCPD単位の取得をして資格の更新ができます。就職先としては、デベロッパーやハウスメーカー、官公庁などの地質調査、設計施工管理などが挙げられます。

2-6. 玉掛け

玉掛けとは、クレーンのフックに資材や荷物をかけたり外したりする作業のことをいいます。ただ荷物をかける作業と思って取り組むと、持ち上げている途中で荷物が落ちてしまい作業員に大怪我をさせる恐れがあるので、正しい荷物のかけ方や外し方を行うことが必要です。

資格としては玉掛け技能講習があり、実務経験の年数をもとに3パターンに分かれています。

ひとつは誰でも受講できる講習が3日間19時間コース。もうひとつが1トン以上のクレーンや移動式クレーン、デリック、揚貨装置の玉掛補助作業か6か月以上経験のある人が受講できる講習が3日間16時間コース。そして移動式クレーンやデリックの運転免許を持っている人や、小型移動式クレーン、床上操作式クレーンの技能講習修了証を持っている人は3日間15時間コースを受講できます。

 

3. 仕事のスケジュール

土木作業員の仕事のスケジュールは大体8時~17時になることが多いでしょう。体力と集中力を酷使する仕事なので、ほとんどの会社が回復のために昼休憩のほかに10時~15時の間に全員が休憩をとれるようにしています。例外として、道路の舗装工事・トンネル工事・港湾工事などの場合には、24時間での交代制勤務や深夜時間帯の勤務になることがあります。

いずれの場合も1日7~8時間勤務になるようにしていますが、現場は雨や雪など天候に左右されるので、上記に限らずイレギュラーな時間帯に勤務が入る場合もあるので柔軟なスケジュール管理が必要です。また休日は資材屋などの別業者も定休日なことから日・祝日になることがほとんどです。土曜日が休みの場合もありますが、現場の状況によっては出勤しなければならないこともあります。

 

4. まとめ

土木作業員にはさまざまな角度から現場に携わることができ、土木作業員としての可能性は無限にあります。見習いとして最初にさまざまな仕事に関わりつつ、自分の得意な分野の資格を取って専門職に就くのも一つの手です。株式会社ラフテル(ラフテルグループ)では、土木関係の仕事も募集しております。興味のある方はぜひ一度ホームページをご確認ください。

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