自動車整備士の仕事内容にはどのようなものがある?詳しくご紹介

一家に一台どころか、一人一台所有していると言えるほど私たちの生活に欠かせない自動車。そんな自動車は、メンテナンスフリーで使用し続けられるものではありません。定期的なメンテナンスや緊急故障時の修理など、車を手入れし直せる存在が必要です。

それが「自動車整備士」です。車社会に欠かせない存在である自動車整備士ではありますが、具体的な仕事内容をあまり知らない方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな自動車整備士の仕事内容にどのようなものがあるのかを中心にみていきましょう。

 

1. 自動車整備士の仕事を簡単に言うと?

各自動車メーカーから販売されている自動車。一昔前はガソリン車やディーゼル車がほとんどでしたが、今ではハイブリッド車や電気自動車、そして水素自動車なども街中で見かける日も珍しくなくなりました。

いろいろな種類の自動車についての知識を身につけ、安全・快適に乗れるようにすること。それが自動車整備士の仕事の内容です。もっと言うと「自動車を点検し、不具合や故障個所がないか見つけ出すこと」である点検整備と、「故障個所に適切な修理を施し、本来の安全性や快適性を保つこと」である分解整備という2つが主な仕事内容となります。また、板金塗装などを行う場合もあります。

 

2. 点検整備

自動車所有者に課せられる義務には、日常点検や定期点検などがあります。それらの点検をアシストし、素人目では分からない故障を見つけ出したり異常の有無を調べたりすることが「点検整備」となります。点検整備の具体的な内容をみていきましょう。

2-1. ハンドル操作に関する点検

自動車を思い通りに操作するために、ハンドルの状態は重要なポイントです。操作をするために重要なのはハンドルの遊びが大き過ぎないか?シャフトにガタがないか?などといったことになります。

2-2. ブレーキの状態に関する点検

ブレーキを踏んだ時に床との隙間が少な過ぎないか?ブレーキ液への空気の混入や液漏れなどにより効き具合が悪くなっていないか?を点検します。

2-3. サスペンションの点検

車とボディの間に取り付けられており、地面からの衝撃を吸収しやわらげるサスペンション。タイヤが片減りしていないか?ハンドルを切った時に異音がないか?といったことからサスペンションの異常を発見できます。

 

3. 分解整備

点検で異常が発見された時や故障した時に、いろいろな部品を分解し修理や改造を行うのが分解整備です。知識の無い人や工具を持ち合わせていない人が分解すると危険な部分を、分解整備出来るのが自動車整備士です。

3-1. エンジンを取り外し行う整備

エンジンの心臓部とも言えるシリンダーブロックを取り外して行う整備です。ただし、エンジンのみを整備するものは分解整備には分類されません。

3-2. ベアリングやロアアームを取り外して行う整備

タイヤとサスペンションをつなぐ部品で、サスペンションの土台となるのがロアアームです。またそれらに関わるベアリングも外して整備する場合があります。

3-3. ディスクキャリパーやドラムといったブレーキ関連部品を取り外して行う整備

ディスクブレーキタイプの車の部品であるディスクキャリパー。取り外す場合はジャッキアップしブレーキホースも外す必要があります。

 

4. 板金塗装

点検や分解整備といった各部品を点検したり、整備したりすることだけが自動車整備士の仕事内容ではありません。板金塗装なども行います。

板金塗装では、車体に出来てしまったキズやへこみを直す「板金」、そして車体の「塗装」などを行うのが主な業務です。もう少し詳しく述べると板金では、車体の外側のパネル修理、車の骨格とも言えるフレームの修正、変形が直りにくい部分のパネルの取り換えなどを行います。また塗装では、塗装の下準備作業や塗装後に行う磨きの工程などを経て完了です。

ちなみにこれらの板金塗装は、点検や分解整備と違い、自動車整備士でなくても行えます。

 

5. 資格により異なる、自動車整備士の仕事内容

以上で述べたような仕事は、自動車整備士になればすべて担当出来るというわけではありません。なかには資格や経験が必要なものもあります。

5-1. 3級自動車整備士

自動車整備士の仕事をするにあたり最初に取得しておかなければならないのが、3級自動車整備士の資格です。細かくは「3級シャシ」「3級ガソリンエンジン」などといった種類の資格に分けられます。

3級自動車整備士になって担当出来る仕事内容は、エンジンもしくはギアなどのオイル交換、タイヤの交換、簡単な点検整備などです。ただし2級自動車整備士の指示が必要になり、独自の判断で整備を行えません。とくに、整備に不具合があり運転者に危険が伴うエンジン関係や足廻りの整備は、3級整備士は担当出来ません。

5-2. 2級自動車整備士

3級自動車整備士では行えない分解整備を行えるのが、この資格です。2級自動車整備士が実際の整備工場で一番需要があります。ただし、車検関連の検査(国が定めた保安基準を満たしているか)は行えません。

5-3. 1級自動車整備士

2級の自動車整備士は「2級ガソリン自動車」や「2級自動車シャシ」などといったように資格の種類が分かれていますが、1級の場合は「1級小型自動車整備士」の1種類のみとなります。

2級整備士と同じで車検関連の検査は行えませんが、自動車に関する整備はほとんど行えるため「自動車整備のスペシャリスト」と言える資格です。ガソリン車やディーゼル車だけでなくハイブリッド車や電気自動車の整備に関われます。

 

6. まとめ

自動車整備士の仕事内容は自動車に快適に、そして安全に乗れるようにすることです。具体的には「点検整備」「分解整備」「板金塗装」という3つです。

自動車整備士の資格は1級、2級、3級といった種類に分かれています。その種類により出来る点検や分解整備内容に違いがあることを押さえましょう。

東京江戸川区にあります株式会社ラフテル(ラフテルグループ)では、自動車の各種点検・整備を承っております。自動車整備士として働きたいとお考えの方も募集中ですので、ぜひご検討くださいませ。

電話番号: 03-6663-8280
お問合せ
エントリー